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大学での仕事に一区切りをつけて,精神科クリニックでの臨床復帰を漠然と決意したのが平成25年の春頃かと思います。後ろ盾となる医療法人社団倭会の荻野秀二理事長と相談させていただき,秋頃から本格的に検討しはじめました。
クリニックを開くビルを探し,何度となく設計を書き換え,平成24年1月に改装着工となりました。同時に是非一緒にスタッフとして仕事をしていただきたい仲間が徐々に見つかりはじめていました。
開業に当たり,精神科クリニックは,患者様や関係者からの供述記録が大切と思い,電子カルテを採用することにし,こちらもいろいろと探し回りました。
それ以上に電子カルテを採用した理由は,僕の悪筆のためです。僕も時間がたつと読めないことも多々あります。
そこで,廉価で,クリニックに特化した機能で,なにかと小回りが利く電子カルテを探すべく,これも工事開始とほぼ同時期の24年1月に,(株)アガペやいくつかの会社のデモを見せていただくことになりました。
個人的には,これまで親しんできたパソコンであるマックが使えることと,さまざまな書類書式の依頼も可能という理由で,(株)アガペのMind Talkを採用いたしました。
システムは,診察室(1台),心理室(2台),受付・会計(2台)の計5台のマックに,MindTalkとMind Imageを搭載しました。診察室(1),心理室(2)には,それぞれスキャナを設置し,印刷物や書類などを画像保存できるようにしています。受付には診療券は磁気カードとして,その発行機を設置しました。他に処方箋等用のプリンター1台を設置しました。これを院内ネットで繋ぎ,外部からはアクセス出来ないようにして,セキュリティ対策を施しました。
平成24年5月8日の開業を控えた4月中旬に,(株)アガペのスタッフの方々に,2日間かけてクリニックへ来ていただき,機器の設置と設定とスタッフに基本的な使用方法を伝授いただきました。基本操作はわかりやすいため早々にマスターできましたが,細かい設定などは,しばらくアガペサポートセンターへ頻回に連絡しました。いつも丁寧にご説明していただけたり,操作方法をfaxしていただくことで,早々に解決しています。
MindTalkは,操作性に優れており,シンプルで使いやすいという印象があります。多くの機能よりも,簡便にカルテが書けるほうが大切です。僕は,MindTalkのほのぼのとした安心感が気に入っています。診察中には,画面を見て入力するという診察スタイルではなく,面接時は向き合って紙にメモを取り,診察後に入力するという不器用なスタイルを採用しています。MindTalkは,ともかく記録重視で,さくさく記録できます。電子カルテという冷静沈着なイメージというよりも,どこか不器用な感じをみせてくれるところも,個人的には気に入っています。
僕のクリニックは,小さい精神科医療を提供するところです。紙カルテの電子化といったレベルで十分です。なので,オーダリング機能も描画画面も約束処方などの使用,設定はしておりません。ひょっとすると,もっと使いやすい機能が隠れているのかもしれません。でも,日々の診療では,まったく不満はありません。
ただし,Mind Talkを採用するにあたり,さまざまな書類書式の依頼も可能という2つめの要望はかなえられていません。これはある意味,精神科臨床の課題とも言えるかも知れません。
僕たちの臨床では,特別児童扶養手当診断書,自立支援医療診断書,生保関係の医療要否意見書,精神障害年金診断書など,一般の診断書と別に多くの書類があります。そして,それらが年ごとに,地域ごとに,微妙な改定が行われます。全く油断できません。当然微妙に変わる書式にアガペが随時対応することはできません。
なので,哀しいことに,僕は多くの公的文書を手書きして,それを画像保存するという辛い作業をせざるを得ないのです。
さらにMind Talkで使えることになっているいくつかの書類は使用フォントのポイントがこちらで適宜変更できないため,医療情報提供書の中身が長文になると,1枚に収まらないということもあります。
こうした文書作成の不都合さが解消できると,Mind Talkは総合点で星5つとなるのですが,文書作成の課題から星4つとさせていただきます。
いずれにしても,一度も故障なく,常に迅速なサポートもしていただける(株)アガペのMind Talkには,本当に,日々お世話になっております。心から感謝申し上げます。
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